【年中組】「工夫する力」と「認め合う心」。遊びの中で育つ、4歳児の確かな成長記録

この記事のポイント:
幅下幼稚園・年中組の12月〜1月の活動報告です。コマ回しや製作、泥団子作りなど4つのエピソードを紹介。遊びの中で試行錯誤を繰り返し、友だちと感動を分かち合う姿を通して、探究心や社会性が豊かに育つ年中児の日常をお伝えします。

寒さの中にも、少しずつ春の気配を感じる季節となりました。
12月から1月にかけて、幅下幼稚園の年中組(4歳児クラス)では、寒さに負けないほどの「熱中」が保育室のあちこちで見られました。

この時期の子どもたちは、手先が器用になるだけでなく、「こうしたらどうなるかな?」「もっとこうしたい」という思考力や探究心が急速に育ちます。今回は、冬の遊びの中で見られた4つのエピソードを通して、子どもたちの心の成長をご紹介します。

12月のクリスマス会でサンタさんからプレゼントされた「コマ」。これが、子どもたちの小さな探究心に火をつけました。

最初はただ回すことを楽しんでいましたが、次第に遊びは「実験」へと変化していきます。「どうしたらよく回るかな?」と投げ方を工夫したり、色鉛筆でコマに色を塗り、回った時の色の変化をじっと観察したり。

自分の頭の中にあるイメージを、身近な素材を使って形にする力も育っています。

中には、「先生見て、反対でも回せるよ」と、傘回しのような高度な技を披露してくれる子もいました。
誰かに言われたからやるのではなく、遊びの中で自ら問いを見つけ、試し、発見する。まさに「遊びこそが学び」であることを体現する姿でした。

●世界に一つのネクタイ
ある日の延長保育前の時間。段ボールに折り紙を貼り重ねた作品を手に、「ネクタイができたよ」と誇らしげに見せてくれた子がいました。
テープで制服に貼ろうとする姿から「本物のように身につけたい」という強い思いを感じ、「ゴムで本当のネクタイみたいにしようか?」と提案すると、「うん」と満面の笑み。大好きな先生と一緒に工夫し、イメージが形になる満足感を味わうひとときでした。

●自然物と折り紙のコラボレーション
また、朝の遊びの時間には、園庭で見つけたサザンカの葉っぱを手に、「セロテープどこ?」とやってきた男の子がいました。
先生に折ってもらった“あかピクミン”の頭に、葉っぱをちょこんと乗せて「これ、つけるんだ」。


既製品のおもちゃだけでなく、自然物や道具を組み合わせて、自分だけの世界を作り上げる。そんな柔軟な発想と創造力が、日々の遊びの中で発揮されています。

遊びが深まるにつれて、友だち同士の関わり方にも変化が見られます。

ある日の午後、一人の男の子が大切に持っていたのは、時間をかけて磨き上げられた泥団子でした。その輝きに気づいた周りの子どもたちが自然と集まり、「ピカピカ!」「すごいね」と称賛の声が上がります。そっと触らせてもらい、「ツルツルだ…!」と驚く姿も。

その様子を見ていた別の子が、「先生、写真に撮って、印刷して」と言いました。
友だちの努力や成果を素直に認め、その「すごい」という気持ちをみんなで残したい、共有したいと願う。
個人の遊びがクラス全体の喜びに変わる瞬間を見て、子どもたちの心が互いに通じ合い、豊かに育っていることを実感しました。

自分の力で工夫し、作ったものを大切にし、友だちと感動を分かち合う。
この冬、年中組の子どもたちは、遊びを通してひとまわり大きく成長しました。

幅下幼稚園では、こうした子どもたちの「やってみたい」という意欲や、友だちとの「心の揺れ動き」を大切に受け止め、一人ひとりのペースで成長できるよう、温かく見守り続けてまいります。