【保護者の声】「やってみたい」を真ん中にした運動会
【この記事のポイント】
幅下幼稚園の運動会を、保護者アンケートの声から振り返ります。「できた・できない」だけでなく、挑戦の過程や「楽しかった」の実感、家庭に続く余韻、一人ひとりの気持ちに寄り添う関わりを大切にした一日でした。
運動会というと、「練習」「本番」「できた・できない」といった言葉が思い浮かぶかもしれません。
けれど、子どもたちの姿を見つめていると、結果だけでは言い表せない時間が、たしかにそこにあるように感じられます。
幅下幼稚園では、普段の保育と同じように、子どもたち一人ひとりの「やってみたい」という気持ちを真ん中に置き、先生たちと保護者の皆さまで一緒に、その姿をそっと支えていくことを大切にしています。
今回は、運動会後にいただいた保護者アンケートの声をもとに、運動会という一日の“その先”に続く時間まで、静かに振り返ります。

運動会を「結果発表」にしないために
運動会は、子どもたちが心も体も大きく成長する姿を見せてくれる一日です。
一方で、その価値は「できた・できない」だけでは測れません。

「ちょっと怖い」「うまくいくかな」と感じながらも、やってみる。
うまくいかなければ、もう一度試してみる。
その子なりの“ほんの少しの背伸び”が、次の自信につながっていきます。
「できた!」の裏にあった挑戦の時間(保護者の声)
(年長・保護者)年長になり、個人プレーからチームプレーへの変化に子ども達の成長を強く感じました。息子は今回の運動会で自信がついたようですので、今後もいろいろなことに挑戦してほしいと思います。
(年中・保護者)鉄棒の前まわりが怖くてできないと言っていたので、公園で何度も練習しました。当日、前まわりができていて良かったです。
(年長・保護者)家でも柱になりきり、自ら練習していました。難しい事もあっただろうなと思いながらウルウルしていました。
運動会当日だけでなく、その前後の家庭での関わりも含めて、子どもたちの挑戦は支えられていることが伝わってきます。
ご家庭での励ましや練習の時間は、「がんばる心」を支える大切な土台になっていたのだと感じます。

ドキドキも笑顔も、ぜんぶ含めて「楽しかった」(保護者の声)
幅下幼稚園では、運動会を「成果を見せる場」ではなく、子ども自身が「やってみようかな」と一歩を踏み出し、その過程を味わう時間として大切にしています。
(年少・保護者)緊張しながらもとても楽しんでいて良かったです。
(年長・保護者)『すべての競技を笑顔で楽しんでいる姿』を見られて嬉しかったです。
(年少・保護者)運動会が大変楽しかったようで、『楽しかったなぁ』と何回も言いながら、家でもダンスを踊ってくれました。
「楽しかった」という言葉の中には、緊張も、迷いも、挑戦も含まれているように感じます。
最後にそう言える経験が、また次の「やってみたい」につながっていきます。

おうちに帰ってから広がった“運動会の続き”(保護者の声)
運動会は、その日だけで終わる出来事ではありません。
アンケートの言葉からは、家に帰ってからも、運動会の余韻が続いていたことが伝わってきました。
(年少・保護者)『何が1番楽しかった?』と聞いたら『パパとママと一緒にやったのが楽しかった』と…。終わった後も家で運動会ごっこをしています。
(年中・保護者)忍者のお遊戯や、準備運動のラーメン体操がとても気に入った様で、本番までにたくさん練習したり、終わった後もまだ家で音楽をかけながら家族で踊っております。
親子で言葉を交わし、思い出をたどり、もう一度その時間を味わう。
そうして運動会は、少し形を変えながら、子どもにとっても大人にとっても、心の中に残っていくのだとあらためて感じさせられました。

一人ひとりのペースに寄り添う関わり(保護者の声)
運動会というと、「練習をがんばらせる」「みんなでそろえる」といった関わりを想像される方もいるかもしれません。
けれど幅下幼稚園では、普段の保育と同じように、一人ひとりの気持ちの動きに寄り添うことを大切にしています。
(年長・保護者)本人が興味を持てる内容を選び、楽しめるように働きかけてくださったことに感謝しています。
(年長・保護者)やりたくない時の気持ちにも寄り添って声をかけてくださり、当日はすべての競技に取り組むことができました。
(年長・保護者)先生方が日頃から子どもたちの主体性を大切に、やりたい気持ちを引き出してくださっていることに感謝しています。
大人が先に正解や形を用意して当てはめるのではなく、その子が「やってみようかな」と思えるタイミングや形を一緒に探していく。
うまくできるかどうか以上に、気持ちがその場に向いているかどうかを大切に考えています。

開催時期を見直した理由と、寄せられた声
今年の運動会は、例年より少し時期を遅らせて11月初旬に行いました。
「この季節なら、子どもたちが心地よく体を動かせるのではないか」という配慮からです。
近年は10月でも暑さが厳しい日が増え、取り組みや当日の体調管理には、これまで以上の注意が必要になってきました。
子どもたちが無理をする一日にならないように。安心して、その子なりのペースで参加できる一日になるように。今年は開催時期そのものを見直しました。
アンケートでは、安心して参加できたという声がある一方で、感染症の流行時期と重なることへのご心配の声もありました。
どちらの声にも、子どもの体調や安全を大切に思う気持ちが込められているように感じます。
幅下幼稚園では、その時々の気候や社会状況、子どもたちの姿を見ながら、毎年その年に合った形を探り、行事のあり方も少しずつ見直しています。
これからも「やってみたい」を真ん中に
運動会に向かう日々も、当日の一瞬一瞬も、そして終わったあとの余韻の時間も。
その中に流れていたのは、子どもたちが「やってみようかな」と小さな一歩を踏み出していく姿でした。
早く前へ進む子もいれば、ゆっくり様子を見る子もいます。立ち止まる時もあれば、ふっと動き出す時もある。
その一つひとつを、普段の保育と同じまなざしで見つめ、そっと支えながら、みんなで迎えた運動会でした。
これからも幅下幼稚園は、行事の中でも日常の保育の中でも、子どもたちの「やってみようかな」という小さな気持ちを、変わらず真ん中に置きながら、一つひとつの時間を皆さまと一緒に重ねていきたいと思います。








