園庭での夏の遊び:子どもが「自分で選べる」環境づくりと、そこから生まれる学び

夏の太陽の下、子どもたちの歓声に包まれた水遊びの活動についてご報告します。

幅下幼稚園では、子ども一人ひとりが自分らしくいられる環境の中で、夢中になって遊ぶ時間を大切にしています。

今年の夏も園庭に、ブルーシートと古タイヤで作った大きな水遊び場が登場しました。

ここには、あえて性質の異なる二つのエリアを設けています。

一つは、ウォータースライダーから歓声が響き、友だちと水をかけ合ったり泥んこになって遊んだりできる、ダイナミックなエリアです。

ある日は、子どもたちの自由な発想からバスマットを浮かべた「水上カフェ」がオープンするなど、想像力とエネルギーを存分に発揮できる空間となっています。

もう一つは、隅の方に設けた、誰にも邪魔されず自分のペースで水に触れられる、穏やかなエリアです。

にぎやかな遊びが好きな子も、静かにじっくりと遊びたい子も、その日の気持ちで自分で場所を選ぶことができます。
一人ひとりが「ここが心地いい」と感じられる安心感の中で、子どもたちの「やってみたい」という気持ちは、のびのびと育まれていきます。

園庭とは少し離れた中庭では、主に満3歳児クラスや年少クラスの子どもたちが、穏やかな水遊びを楽しみました。

たらいに浮かべたブロックをアイスクリームに見立てたり、石鹸の泡をケーキのクリームにしたりと、小さな子どもたちの世界が広がります。

中でも「お洗濯ごっこ」は、多くの子どもたちが夢中になった活動です。
自分の帽子を小さな手で一生懸命に洗い、洗濯ばさみで干す姿は、遊びでありながら、日々の暮らしに繋がる確かな学びの姿でした。

当園では、このように子どもたちの興味関心から始まる遊びが、自然と「生きる力」の基礎を育んでいくと考えています。

夏の活動の中では、子どもたちの豊かな感性に触れる瞬間が数多くありました。

シャボン玉の塊を見て「ブドウみたい」とつぶやく子。

噴水の水を何度もつかもうと手を伸ばす、小さな子の愛おしい仕草。

子どもたちは、遊びを通して世界と出会い、五感を使いながらたくさんの発見をしています。
私たち保育者の大切な役割は、そうした子どもたちの小さな気づきや感動に「本当だね」と共感し、その探究心が守られる環境を整えることです。

にぎやかな水しぶきも、静かな水のきらめきも、すべてが子どもたちの成長の証です。「楽しかった」という温かな夏の記憶は、子どもたちの心を豊かにし、これからの季節を歩んでいくための大切な力になると信じています。

幅下幼稚園では、これからも子ども一人ひとりに寄り添い、主体的に遊べる環境を整えることで、豊かな心の育ちを支えてまいります。